情報その②レトロな自販機コーナー
レトロな自販機
北里大学相模原キャンパス体育館横の西門から600m程の相模原市の町外れに突如出現したレトロ自販機コーナー(相模原市南区下溝)が話題を呼び、連日、大勢の人が懐かしさを求めて訪れている。
数十年前にドライブインやボウリング場などに設置されていた「レトロ自販機」。コミカルな商品イラストが描かれていたり、タワークレーンのような動きで商品を選べたり、注文を受けてから自販機内の機械が調理するなどして、味わいがある。
よみがえらせたのは自販機の隣でタイヤとホイールの販売などを手掛ける「中古タイヤ市場」の斉藤辰洋社長。「自販機の中が、どのように動いているのか興味があった」と、長い間使われていなかったボロボロの自販機を全国から買い集めていた。
自販機は、製造メーカーがすでに廃業していたり、自販機で販売する商品が製造されていなかったりするものばかり。機械の修理にとどまらず、デジタル表示器をニキシー管に入れ替えるなどオリジナルデザインを再現。手に入らない商品は、食品メーカーへの特注や自社の飲食店で製造して代用。修理した自販機で、うまく提供できるかの調整を繰り返したという。
レトロ自販機での販売を始めたきっかけは、「タイヤ交換の待ち時間に楽しんでほしい」と2016年11月に設置した給湯器付きのカップラーメン自販機。好評だったため、2017年4月末にはラインアップを充実させた。
うどん・そば、ラーメン、ハンバーガー、トースト、ポップコーンなど調理機能が付いた自販機のほか、ご当地アイス、ポッキー、駄菓子、玩具付きお菓子、焼き鳥などのビッグ缶、瓶コーラ、タイの清涼飲料水など、テーマに分けて計27台を店舗の一角に設けた仮設小屋に並べる。駄菓子の自販機は、同じ商品が並ばないように工夫。選ぶ楽しさを演出するため、10円~30円の商品を売るために手間をかける。