袖振り合うも他生の縁
「袖振り合うも多生の縁」ということばはご存じご存知だと思います。道を行くとき、見知らぬ人と袖が触れ合う程度のことも前世からの因縁によるという意味から、どんな小さな事、ちょっとした人との交渉も偶然に起こるのではなく、すべて深い宿縁によって起こるのであるという意味のことばと解釈されています。
話は変わりますが、我々不動産業を営むうえで係わっている法律に「宅建業法」というものがあります。
宅建業法上の報酬(仲介手数料)について,国土交通省は成功報酬であるという見解をとっています。
仲介手数料(報酬)が発生するのは一般的に,賃貸借契約の締結と履行完了に至った時点であると判断しました。
『取引の候補者を探して条件交渉』という仲介業務の本質を経て『成果』が結実した時点だからです。
要するに完全に契約が成立(契約書類への記名捺印及び鍵の引き渡しが完了した時点)で発生する成功報酬であるという判断です。
例えば、「申込金」を受け取っていても、その後にキャンセルとなった場合には返却しなければならない。(売買契約の場合には「相手方が契約に着手した場合には申込金を放棄して・・・という特約がある場合がありますが、賃貸借ではありません。)
北里大学周辺賃貸物件一覧情報を郵送するのに140円かかります。物件を何件ご紹介して、紙媒体をコピーして、何件内見しても契約に至らない限り全て『無料』ということです。(某テレビ番組のように、渋谷からJR古淵駅の物件までご案内しても“案内料”はいただけません💦)
お客様が気に入る物件をご紹介出来ず、申込みいただけなかった・・・ということはもちろんありますし、そのこと自体は気にされることではありません。
相談だけでも喜んでお受けいたします。
しかし契約(申込)に至らなかった場合でも、“無料のサービス”に対して、電話でもメールでも、「他で決めた」等のひとこと報告(お礼)をしてくれてもいいんじゃないでしょうか?
ご来店のご予約をいただき、その後に予定が変更になりお越しになられない場合もご一報をお願いいたします。
不動産屋暦30年 日々思う。
さらに、
気になる物件がございましたら、是非実際に物件をご確認ください。
しつこい営業は一切いたしません。
何回でも納得いただくまで内見していただいても結構です。
ただし『冷やかしはご遠慮ください。』
弊社ではお問い合わせメールには極力(寝ている時以外💦)即時に返信させていただきますが、その後に“音信不通”となってしまう方が非常に増えています。
そんな時は毎回「なぜ問合せしてくるのだろう?」正直そう思います。
せめてその直後の返信ぐらい送ってほしいものです。 それって礼儀ではないでしょうか?
「他社で・・・」とか「返信ありがとうございました。検討します。」とかなんでもいいから。お問い合わせをいただいた以上こちらも「どうなったんだろう?」と気になります。
どんなに早く、出来る限り丁寧に詳しく返信しても“無視”は悲しくなります。
SNSの普及ってそういう時代なんでしょうか? 昭和のオヤジには理解できません。
問い合わせって、返信が来ることを期待して問い合わせを送っていただくのではないのでしょうか?それは問い合わせを受けた不動産屋だって同じです。
最初から“やりとり”をする気がないのなら、そもそも問い合わせしないでください。
年々上記のような“残念な問い合わせ”があまりにも増えてきている為、勝手ではございますが、弊社では冷やかしと判断したメールには
『近年お問い合わせをいただいたにもかかわらず、その後音信不通となる方が増えております。SNS等の普及によりそのような時代なのだと認識はしておりますが、残念に思います。
「次回(があるとすれば)お問い合わせをいただける際には返信のメールをお送り頂けると嬉しいです」』と〆させていただいております。
不動産屋のイメージが良くないのかもしれませんが・・・結局は「人と人」だと思います。 『ご縁』です。
ご縁のある方には全力でお部屋探しをサポートさせていただきますが、ご縁のない方(上記のように無視する方)とは最初から、いつまでも縁がないのだと思います。
なんか変だよ 令和のニッポン!!
SNSの普及で“顔の見えない会話”が増え、ニュースやネットでは「批判ありきの投稿」があふれています。
何の出来事にも“批判” はじめから“うけをねらった”コメント 代替案すらないのに批判ばかりの国会中継を見ているとうんざりします。
いろいろな事が起こることは必然です。失敗だってあるでしょう。 でも、もっと良くなる方へ 楽しい方へ と行動した方が良くないですか?
批判はするけれど自分には出来るのでしょうか? 令和のニッポンは下降線をまっしぐらなのでは?
みんなが輝いていた昭和が好きです。